Monument Valley
2008年 11月 29日
ここもナバホ族の居住地区にあり、つい最近までその場所すら詳しく知られていなかったのだとか。
自然が作り上げた壮大な赤い岩山と青い空のコントラストは、今までに見たことがないような壮大で、不思議な景色でした。間違いなく自然が作った世界なのだけれど、CG映像を見ているようなそんな気分。
大きなメサの下で”ヤッホー”と叫ぶと、こだまが色々な方向から重なり合って聞こえ、そして青空に吸い込まれるように消えていきました。ナバホ族の人が叫んだコヨーテの鳴き声のような声は、ヤッホーより長いこと響いていたような気がしたなぁ。
モニュメントバレーはジョン・フォード監督の”駅馬車”などの西部劇の舞台としても有名なようですね(実は私は見たことがないのですが)。バックトゥーザフューチャー3やMI3で見たシーンはなんとなく記憶にありましたが、まさかこの風景を自分の目で見る日が来るなんて思ってもいなかったなぁ。
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この時期の日の出は7時過ぎ。Lake Powellから昇る朝陽を見るため、6時半に起き、スキーウェアーを着込み、ホットコーヒーを手に湖の畔へ。
陽が昇る30分くらい前から東の空は燃えるように赤くなり、それが少しずつ落ちついてきて、湖の奥にそびえるメサのシルエットを浮き上がらせます。
手にしていたコーヒーはあっという間に冷たくなって、ぶるぶるっと震える寒さの中、画伯2人登場するも、このかっこよいメサのシルエットを表現することはもちろん、湖水にきらめく光なんて表せるわけもなく、、、
地平線がどこまでも続く1本道。その広大な土地のところどころに、ぽつりぽつりとある家がナバホ族の暮らす家。私はインディアンというと一族で共にまとまって住んでいて、狩猟をして暮らしているようなイメージでしたが、ナバホ族は昔から一軒ずつが離れて暮らし、放牧をして暮らしていた種族なのだそうです。
私がイメージしてたようなダンスウィズウルブズに出てきたインディアンは、スー族と呼ばれるネイティブアメリカンで、ナバホが住むユタやアリゾナよりはずっと北のノースダコタやミネソタに暮らす民族のようですね。
地平線にやがてぽつぽつと岩山やメサが現れ始め、1本道が左にゆるくカーブした先に開けた先は、1本道の両側にそびえる見事なビュート。
これらのメサやビュートにはひとつひとつ名前がついていて”フクロウ””イーグル””らくだ”など、ナバホ族のガイドの人から説明を聞くと「おーなるほど!」と納得。私の中ではフクロウ=学問の神様というようなプラスのイメージがあったのですが、インディアンたちにとってフクロウ=悪い知らせを持った鳥とされていて、フクロウを見ると悪いことが起こるとされる不吉な鳥だったのだそうです。
西部劇は、白人目線からインディアンを描いたものがほとんどだと思うけれど、そのずっとずっと昔からその土地にはネイティブアメリカンが住んでいたんですよね。ちゃんと西部劇を見たことがなかったのですが、ちょっと見てみようかな。
途中でツアーバスからナバホの方が運転するジープに乗り換えてバレー内へ入りました。赤土を巻き上げながらでこぼこ道を上ったり下ったり。奇跡的に車酔いをすることもなく、迫力満点でとても楽しいでした。
観光シーズンだとどこも観光客でいっぱいなのかもしれませんが、このシーズンそれほど人もいなくて、荒野の気分をたっぷりと味わうことができました。
事前にガイドのJoshからナバホ語ミニ講座がありました。こんにちわ=ヤッテヘ、さようなら=ハコネ、ありがとう=アヒィヘ、すごーい=アホ・・・ジープでメサの間をまわりながらアホの連発です!
ナバホの言葉は世界に知られていなかったし、難しかったことから、第二次世界大戦の際にはアメリカの暗号に使われていたこともあったそうです。
このモニュメントバレーは数多くのCMやミュージシャンのプロモーションの舞台にもなったようです。Bon Joviのプロモーションでは、ヴォーカル、ギター、ドラムなど一人一人がそれぞれのメサの上で演奏している様子を空中から撮影したのだとか。私は映像を見たことはないのですが、話を聞いただけで絶対かっこいいだろうな~と思います。だって、deraっちの後姿を撮っただけでも(トップの写真)なんだか絵になるもの~。
トップの写真を撮ったスポットで、ナバホの方が作った素敵なアクセサリーを青空の下でいっぱい売っていたのですが、時間がなくて選びきれず・・・deraっちが買ってくれるって言ったのに・・・あぁ残念。
くぅ!
by setsukoro | 2008-11-29 17:45 | 2008 Grand Circle